【龍が如く人気の理由】何故あのゲームのストーリーは女性にも面白いのか
こんにちは、元社畜ゲーマー姉弟のアネオトです。
この世には2種類の人間がいます。
龍が如くのファンの人と、
龍が如くのファンじゃない人です。
公式動画「龍が如く基礎講座」1限目 『龍が如く』篇で
プロデューサーの横山さんがこんなことをおっしゃっていました。
「こちらは意図してなかったんですけど、
真島は女性に何故か人気があるんです」
ほお~さすが真島の兄さん……え?
龍が如くって私以外にもたくさん女性ファンいるんか~~!!
私だけが特殊なんだと思ってた!
と、そのときは驚いてしまったのですが、
龍が如くファンの女性は大勢います!
私たちアネオトは2人組の姉弟なのですが、
姉も弟も「龍が如くはおもしろいなあ!」と
口をそろえて言っています。
もちろん姉は女性です。
龍が如くなんてどう考えても男性向けで、
しかも人を選びそうなゲームなのに、
どうして女性までどっぷりハマってしまうんでしょうか?
もくじ
龍が如くの魅力とは一体?!
『龍が如く』シリーズは、
セガゲームスから発売されている任侠もののゲームです。
海外でも『YAKUZA』というタイトルで(まんまですね笑)
人気を伸ばしている、セガの看板タイトルの一つです。
シリーズの全世界累計売上は、1,050万本以上となっています。
では一体どういうポイントが
龍が如くの魅力となっているのか、
アネオトが感じた「面白い!」と思う要素を書きだしてみます!
参考動画もいくつかご紹介させていただきます。
キャラもストーリーも渋い・熱い!
やはりヘビーな世界観とキャラたちが織りなす
メインストーリーの壮絶さが一番に浮かびました。
誰が味方でいてくれるか、誰が裏切るか、誰が死ぬか……
毎回、緊迫感のある重いストーリー構成になっています!
裏社会というテーマならではの、
アンダーグラウンドな修羅場をかいくぐる
主人公たちの漢気にグッときます。
たとえば『龍が如く0』メインストーリーのこのシーン。
敵側にも深い信念が描かれているので、
うっかりそっちにも共感できてしまいますよね!
また、シリーズ通して話がつながっているのもアツいです。
Wikipediaに年表のまとめもあります。
昔からやっているファンにとっては、
「うわああココが前作と繋がっているのか!!」としびれて、
「過去作やってて良かったーー!!」と感動を覚えますよね。
こういうファンサービスって、
私たちも対人関係において使えるワザです!
たとえば、今お読みいただいているこの記事、実は
【龍が如くから、濃いファンをつくるコツを学ぼう】
をテーマにした、マーケティングについての記事なのです(笑)
身近な題材からマーケティングを学びたい人にとっては
「龍が如くネタだ!! 自分プレイしててよかったー!」
とお得に感じるのではないかと思います。
ドラクエを題材にお客さんにビジネスを教えた場合は、
「ドラクエをプレイしていた自分の過去を肯定された感じ」
ジョジョネタを用いて教えた場合は、
「ジョジョを読んだ過去は無駄じゃなかった感・報われた感」
をお客さんに与えることができそうですよね。
そうすると喜んで熱心に聞いてもらうことができます!
ちょっと話が反れてきちゃったかもしれませんが、
相手の関心や過去に見てきたモノを用いると、
ふつうに説明するより心を掴みやすいというお話でした。
リアルで奥深い、こだわった表現
アネオトは龍が如くをはじめて見たとき、
実はストーリーよりもまず先に、
「舞台の作り込みっぷりが半端ない!」
ということに衝撃を受けました!
メインの舞台となるおなじみの『神室町』の作りは、
90年代の歌舞伎町をこまかく具現化したような丁寧さです。
建物の中まで「うわあ~~こういう店あるある!わかる!」
と唸らせるリアルな再現度ですよね!
もはやゲームなのかリアルなのかわからない
『龍が如く6』に登場する『尾道仁涯町』を、
実際にモデルになった尾道市の景色と比較した
すてきな動画があったのでご紹介させていただきます。
龍が如く6の公式サイトには、
尾道仁涯町の観光ガイドブックなんていう
お楽しみコンテンツが公開されています。
広島に訪れたあかつきには、
聖地巡礼してみると大興奮でしょうね……!
ゲームと現実が重なった瞬間って、
脳内麻薬がドバドバ分泌されますよね(笑)
ミニゲームまで妥協しない(力入れすぎ)
本編とは別のおまけ要素であるはずの、
ミニゲームの作り込みまで手を抜きませんね龍が如くは……
シリアスな本編そっちのけで遊べるミニゲームのくださなさ(笑)
それも全力で作られているのでますますシュールです。
面白いどころか腹筋崩壊沙汰のミニゲームが
ここに書ききれないほどあるのですが、
たとえばアネオトはこのあたりが大好きです。
大人もハマるミニ四駆……ではなくポケサー。
強面ヤクザと平和な店内のギャップは、
合成かと思うほど破壊力のある絵面です(笑)
こちらはカラオケを再現したリズムゲームです。
主人公本人が歌う形式と、
他人の歌に合いの手を入れる形式とあります。
またその合いの手のセンスが妙に高度なこと……
「もしもーし!」だの「NISIKI錦!」だの、
プレイヤーはもうリズムゲームどころじゃありません。
キャバクラ運営ゲームも毎回手が込んでいます。
キャバ嬢ごとにドラマもあり、
メンバーを自分でスカウトできるので、
思い入れのあるお気に入りの女の子を入れてもよし、
とんでもないキャラが混じったお店にもできます。
お客さんの注文に答えていくレストランゲームですね。
必死に神経を研ぎすませている途中で、
「何やってるんだろ、自分……」と
ふと我に返ってしまったらオシマイです。
アクションとカメラワークのセンス
龍が如くのバトルアクションはスタイリッシュで、
目が肥えたコアなゲーマーでも
「かっこいい!!!」と興奮すると思います。
ヒートアクション集を改めて見てみると、
カメラワークにもこだわっているのがわかります。
リアルながら、人間離れした(?)
フィクション的な動きを交えることで、
見惚れてしまうパフォーマンスに仕上がっていますよね!
効果的にスローモーションを入れる演出もアツいです。
コンセプトに忠実なBGM
龍が如くの戦闘曲はクオリティが高いです。
敵キャラクターの色みが曲ににじみこんで反映されています。
闘いが始まる前からイントロが先に始まり、
そして緊張感が最高に高まったところで、
アツい戦闘が開始するという、
その贅沢な流れに脳汁ドクドクです。
渋さとお茶目さ、冴え渡るシュールなギャグ
先程もミニゲームの面白さをご紹介しましたが、
緊張感あふれるメインストーリーに反して、
やたら笑える(平和な)サブストーリーが充実しています。
狂気的なはずの真島の兄さんはこんなに愉快な人だし……
クールなはずの桐生ちゃんはゆるキャラになっちゃうし……
とくにずるいのが、
「こんな笑いは龍が如くじゃないとできないだろ」
というアングラなネタを使ったものです。
たとえば風俗店を題材にしたネタや、
悪徳宗教を主人公が暴力で壊滅させるイベントなど……
こうしたタブーの領域を取り扱うなんて、
他の作品ではなかなかできないですよね。
というわけで、龍が如くのサブストーリーは
強烈な笑いを誘うものが多く、よく話題になります。
実はこれ、人の心に刺さる仕組み
『キンカンの法則』がうま〜く使われています。
『笑い』の仕組みは「緊張」からの「緩和」。
これが『キンカンの法則』と呼ばれる原理です。
人は緊張がほぐれたときに笑うようにできています。
ボケとツッコミのメカニズムも、
ボケで「は?」と疑問(緊張)を走らせておいて、
ツッコミで「そういうことか!」と解消(緩和)させるから
笑わせられてしまうのです。
下ネタが面白いのも、
タブー(緊張)を破る(緩和)からです。
桐生ちゃんみたいなクールなキャラ(緊張)が
マヌケな言動をしている(緩和)。
龍が如くの厳しい世界観(緊張)の中に
脱力するような平和なサブ要素がある(緩和)。
本編が恐ろしければ恐ろしいほど、
感動的であれば感動的であるほど、
ギャグがシュールに感じて笑いを我慢できません!
ここまで面白くなった根本的な理由
さて、ここからが本題です!
龍が如くの魅力をお話してきましたが、
このように作品を面白く仕上げることができた、
その成功の「本質」は何なのか。
これからお話することは、ゲームに限らず、
制作物すべてに言えることです!
コンセプトとターゲットを明確にして絞っているから
龍が如く開発当時、セガの社内では
「女性と子供が遊べない!ターゲットが狭すぎる!」と
上から猛反対されていたのをなんとか押し切って制作し、
見事大ヒットした、というエピソードがあるそうです。
その制作秘話マンガがこちらで読めます。
【田中圭一連載:『龍が如く』編】「セガ、ハードから撤退」会社の危機に漢は吼えた――前例なき「任侠ゲーム」、表現規制との戦い、名越稔洋が選んだ修羅の道【若ゲのいたり】
ライバルのいない*ブルーオーシャンであった
『任侠ものジャンル』を狙ったうえで、
ターゲットを絞ってコンセプトを固めていったから
結果的に大成功したというわけです。
*ブルーオーシャン = 競争相手のいない未開拓の市場のこと
独自性をどんどん伸ばしていって、
唯一の世界観が完成しました。
メインのターゲットは
『裏社会モノが好きな大人の男性』ですが、
そうでない人たちからもかなり評価され、
コアなファンがたくさんついています。
これはターゲットを絞ったからこそ、
ゲームの内容がこってりして面白くなったといえます。
逆に「大勢にやってもらいたいから、ターゲットを広げよう」
と多方面に気を遣った作品は、
むしろ誰にも見向きのされない物になってしまいます。
もし万人向けの龍が如くがあったとしたら、
きっと全く面白くなくなっていたはずです。
ヤクザ界という厳しい世界の表現をマイルド化したり、
大人な下ネタも禁止、派手な暴力もなし……
誰の心にもインパクトを残せず、
スルーされてしまいますよね。
まず最初にテーマ(ヤクザものにしよう)があって、
そこからターゲット設定を練り、
その層へ向けて内容を深めていくと、
クオリティが突き詰められ……
ターゲットにとってはたまらない、
そしてターゲットじゃない人から見ても
「こ、こりゃすげえ!!」と心を掴む、魅力的な作品になるのです!
また、上記マンガにも登場する
シリーズ総合監督の名越さんが、
こんな興味深いことをインタビューで答えていました。
予想外だったのは、シリーズを重ねることで、女性ユーザーが増えていったことでしょうか。
現在も、2割くらいは女性ユーザーです。
そのことをうれしく思う反面、『龍が如く』は男性のために作っているものですので、女性ユーザーを意識しすぎて作りたいものがブレることがないよう、自分たちを戒めています。
引用:『龍が如く』10周年の先へ―― 名越稔洋氏に訊く、変わっていくものと変わらないもの(ファミ通.com)
すばらしい意識ですね!
昔からのファンを裏切らないよう、
コンセプトとターゲットがズレないよう大切に一貫させている。
だんだん作品の方向性がブレてくることほど、
ファンにとってモヤモヤすることはありませんから……
まとめ:私たちも龍が如くを参考にしてみよう!
何かを発信するときは、龍が如くのように
「コンセプト(何を伝えて、相手にどうなってほしいか)」と
「ターゲット(届けたいお客さん像)」を
しっかり練って、ぼんやりさせないようにしましょう!
たとえばブログを書く場合、
「この記事は誰に向けて書くのか?」を
先にしっかり決めておきます。
いろんな層に読まれて良いようにと無難な記事を目指すと、
誰にとっても読む価値のない、「私には関係ないや~」と
スルーされがちな記事ができてしまいます。
むしろ「こういう人に向けて書こう!」と
相手の属性を絞ることで、
当てはまる人が読んでも、そうでない人が読んでも、
共感されやすい濃い記事ができあがります。
ターゲットの絞り方について
こちらの記事も参考になるかと思います。
また、龍が如くはまだ他のメーカーが
手を付けていなかったブルーオーシャンである
任侠ジャンルを狙っていましたね。
このライバルの少ない分野で
独自のコンテンツを発信するということは
とても大事なことです。
そんな分野を見つけるのはなかなか大変そうですが、
カンタンな方法として、既存のジャンルを
組み合わせるという手があります。
たとえばあなたの趣味が
『音楽』と『ゲーム』だったとします。
ふつうの音楽語りブログや、
ふつうのゲーム語りブログは、
それぞれ既に取り組んでいる人が多く、
あなたのブログが埋もれてしまう可能性があります。
そこで、ふたつを組み合わせることで
『ゲーム音楽を語るブログ』とすれば、
オリジナリティがあり、ライバルの少ない分野となります。
ブログを読みにくるお客さんも
あなたのブログに「ここのブログでしか読めない」
という独自性と価値を感じてくれますよね!
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